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2017.03.30
奈良の知られざる絶品グルメを楽しむ春ドライブへ。大和高原ランチ5選
大和高原は、宇陀市・山添村・曽爾村・御杖村・東吉野村からなる奈良県東部エリア。春は、山間に広がる桜を車窓から愛でながらのドライブが楽しめます。そんな桜ドライブの途中で立ち寄りたい、その土地ならではの食材を使ったグルメが味わえるとっておきのスポットをご紹介します。
懐かしい木造校舎で味わう限定の給食ランチ「奈良カエデの郷ひらら cafeカエデ」
きのこ好きにはたまらない!採れたてきのこのフルコース「きのこの舘」
薪窯で焼き上げる生地がおいしいナポリピッツァ「ピッツェリア エ トラットリア レノン」
旨味たっぷりの大和茶料理と広大なパノラマの景色を楽しむ「映山紅(えいざんこう)」
とろみのある関西風だしが決め手の曽爾高原力うどん「民宿お食事処 豊栄」

懐かしい木造校舎で味わう限定の給食ランチ「奈良カエデの郷ひらら cafeカエデ」

限定50食の「給食ランチ」(1000円)。20名以上で予約すれば第1日曜以外でも楽しめる
約10年前に廃校となった旧宇太小学校跡地に、世界各地から集められたカエデの植物館があります。寒さ緩む季節を迎え少しずつ芽吹く1200種3000本ものコレクションは、どれも春という季節を感じさせますが、何度も訪れている人のお目当てはもう一つ。 毎月第1日曜日を給食の日として用意される「給食ランチ」です。月毎にメニューを変えてアルミの器を使うのも懐かしいランチは、校舎の家庭科室をリノベーションしたカフェで味わえます。 通常は「釜めしセット」(1000円)などランチメニューも豊富で、生地にメイプルシロップを入れて仕上げた名物「ひらら手づくりパンケーキ」といったスイーツも充実。

しっとりもっちり食感の「ひらら手づくりパンケーキ」(500円)

奈良カエデの郷ひらら cafeカエデ
ならかえでのさとひららかふぇかえで

きのこ好きにはたまらない!採れたてきのこのフルコース「きのこの舘」

真ん中にある囲炉裏の炭火で炙って生姜醤油で味わう、きのこの網焼は絶品
日本でニホンオオカミが見つかった最後の場所という東吉野村は、清らかな水の故郷としても知られています。ここで訪れたいのが、自然豊かな環境の中で自家栽培されたきのこを使った、きのこ料理専門店。 「きのこのフルコース」(2000円)は、珍しいしいたけのお造りから、東吉野村で作られた味噌を使うしいたけの味噌焼き、網焼きや酢の物、佃煮に、しめじ入り大根もち、シメのごはんとみそ汁と、きのこ好きにはたまらない構成。 今まで食べていたきのこの概念を破るほど旨味がある、きのこの味わいにきっと感動するはず。あまごなどの川魚か、鹿や猪肉、鶏肉のいずれかを選べる「3000円のフルコース」もおすすめ。店主自慢の栽培スペースできのこ狩りも楽しめますよ。

きのこの舘
きのこのやかた

薪窯で焼き上げる生地がおいしいナポリピッツァ「ピッツェリア エ トラットリア レノン」

シンプルなトマトソース、バジル、モッツァレラチーズ、パルミジャーノチーズに、エキストラバージンオリーブオイルで仕上げた「マルゲリータ」(860円)
その昔、伊勢参詣の旅人で賑わい宿場として栄え、村を東西に貫く伊勢本街道があった、御杖村。現在、その街道沿いでひと際目立つお店が「ピッツェリア エ トラットリア レノン」です。 ナポリで修業した店主が、気候や状態に気遣いながら小麦粉、水、酵母、塩で丁寧に生地づくり。今が食べごろと判断した生地を使い、オーダーメニューに合わせた具材をのせ、軽快に薪窯で焼き上げます。何枚でも食べられる、さくさくモッチリな本場の味を再現しています。 人気は「マルゲリータ」に、春なら地元で収穫された「季節限定タケノコと木の芽の和風ピッツア」(1600円)など。15種以上あるので、迷った時はその日おすすめピッツアを選んでみてください。

ピッツェリア エ トラットリア レノン

旨味たっぷりの大和茶料理と広大なパノラマの景色を楽しむ「映山紅(えいざんこう)」

「茶がゆセット」(760円)。地元の人々にとっては子どもの頃の思い出の一品である茶がゆが味わえる
村の面積の半分以上が山林の自然溢れる山添村。関西屈指の星空スポットとしても知られ、春になるとツツジが咲き誇る「フォレストパーク神野山」内には、村の特産品の大和茶を使う料理が味わえる食事処があります。 地元の契約農家から直接仕入れる大和茶によるセット料理は3種類。一つは、小さなすり鉢に抹茶が粉になる前の碾茶の茶葉を入れて自らすりつぶしふりかけにして、地元産コシヒカリのアツアツごはんにかけるのがメインの「お茶まぶしセット」(1080円)。 また、お茶を練り込んだオリジナルそうめん「茶そうめんセット」(860円)も。奈良らしい料理なら「茶がゆセット」。大和の伝統野菜・片平あかねの甘酢漬けなどのおかず付き郷土料理は、体に沁みるおいしさ。

開放感たっぷりのテラス席で、素晴らしい眺めと料理を味わって

映山紅
えいざんこう

とろみのある関西風だしが決め手の曽爾高原力うどん「民宿お食事処 豊栄」

今や「民宿お食事処 豊栄」だけでなく、曽爾村の新しい名物料理として県内のさまざまなイベントにも出店し浸透中
日本で最も美しい村の一つ、関西の軽井沢といわれる曽爾村。西側には岩壁があらわな屏風岩があり、桜の季節はひときわ美しいといいます。 両親から旅館を継ぐために地元へ戻った店主が、1階に食事処を開店したのが5年ほど前のこと。滋賀京都の名旅館や名店で修業してきた和食歴35年の腕を活かし、自らの店の名物にと試行錯誤して、曽爾村や周辺の地域食材を使うメニューを考案したそう。 その中のひとつが「曽爾高原力うどん」(570円)。曽爾村完熟ほうれん草に、細かいライスペーパーを付けて揚げた宇陀金牛蒡のきんぴらを中にいれたお餅などをトッピング。喉ごしのよいうどんと、とろみのある関西風だしの組み合わせは、ほっとする美味しさ。

民宿お食事処 豊栄
みんしゅくおしょくじどころほうえい
奈良・大和高原の四季、今からは春を感じながら、その土地ならではの絶品グルメを食べに行ってみませんか?
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土井 淑子 写真:鈴木 誠一
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