本場で手に入れたい南欧陶器

南欧のあふれる陽光と、華やかな色彩がそのまま形を成したかのような器。ぽってりと厚みがあり、シンプルな絵がかわいくて、気分を明るくしてくれます。こんな南欧の陶器、もし現地を訪れたら、おみやげに持ち帰りたいと思う人も多いはず。そんな南欧陶器ファンにははずせない陶器の専門店があると聞いて、スペイン南部の都市セビーリャで、そのお店を訪れてみました。

アンダルシアの街並みを楽しみながら

お店の名前は「ラ・アルカサバ」。セビーリャ旧市街の中心部にあります。この町は、古代ローマの時代から、アンダルシア地方の中心都市として栄えてきたそう。重厚な石造りの建物がたくさん並んでいます。巨大なカテドラル（大聖堂）に圧倒されつつ歩き、斜め向かいにある宮殿アルカサルの入口を過ぎると、お店が見えてきました！ドアにかけられたカラフルな絵皿が、お店の中へといざなっています。

お店の中は陶器の宝の山！

店内にはさまざまな陶器が整然と並べられています。小皿、大き目のお皿、壺、塩コショウ入れ、オリーブ入れ、石鹸置き……。どれもかわいくってついつい目移り。なかでも目立っていたのが、スカートをはいた女性の形のベルや、牛の形をしたミルク入れ。立体的な形と美しい色合いが、思わず大人買いしたくなるキュートさです。そしてもうひとつ気になったのが、白地に青い色で模様が描かれている陶器。これはセビーリャ焼のなかでも最も古いタイプなのだとか。こちらも落ち着いたいい味わいで、またまた欲しくなっちゃいます。

世界にひとつしかない器をおみやげに

これらすべての陶器の成形や絵付けは、専用の工房にて手作業で行なわれているそうです。どれひとつとして同じものはない、というところに心がくすぐられます。 そうそう、陶器が好きな人はセビーリャへ行く時は荷物のスペースに余裕を持ってくださいね。なぜならこのお店に並んでいる中からひとつだけを選ぶのはとても難しいから。いくつも欲しくなりますよ♪ 温かみのある南欧の陶器は自宅でも大活躍。日常使いのカトラリーとしても、お客様を呼んでも、思い出とともにテーブルに華やかな彩りを添えてくれますよ。