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2013.08.26
使い込むごとに味わいが出てくる。「つばめ工房」が織りあげる草木染めの魅力
手間ひまかけて織られた、優しい色合いの草木染め。使い込むにつれて色味が変わり味わいが出てくる、お気に入りのストールを手に入れませんか?
草木染めの糸で作る、手織りプロダクト
手間ひまかけて、丁寧に色付け
かわいい巾着袋もありました

草木染めの糸で作る、手織りプロダクト

230 メートルほどの商店街に、総菜や日用品を扱う店が並ぶ「おかず横丁」。 そのレトロな通りの中程に「つばめ工房」はあります。 大手メーカーのデザインや企画を経験し、現在も量産デザインに携わっている、テキスタイルデザイナー高橋京子さんの工房兼ギャラリーです。 「量産するだけでなく、自分で一つひとつ丁寧に作りたい」 という思いから、工房での制作をスタートさせたといいます。 そんな「つばめ工房」の店内には、丁寧に手織りされた草木染めの織物たちが並べられています。

手間ひまかけて、丁寧に色付け

木や花といった自然のものから色を抽出する草木染めは、下処理から色染めまでに幾つもの行程を経て、糸が染めあげられます。 染料を絵の具のように混ぜるのではなく、糸に色を入れて乾燥させてからさらに色を重ねて染色するので、色によっては行程がもっと増えることも。 そこから一本一本糸をくぐらせて平織りや綾織りにしていくので、時間も手間もかかる作業です。 「だからこそ、使い捨てではなく、毎年その季節になったら大切に使ってほしい」と、ベーシックなデザインの中にもアクセントを入れたり、季節によって素材や色を変えたり、またデザインによっては化学染料も使用するなど、より良い織物にするための工夫がされています。 織り機は40年ほど前のもので、着物を織っていた知人から譲り受けたものだそう。 使い込まれたその織り機は、修理や工夫をしながら大切に使われています。 草木染めの製品は洗うことにより少しずつ退色していきますが、年を重ねるごとに味わいが出てくるので、その変化も楽しめそう。ストールは2万円前後からあり、オーダーメイドも受け付けています。

かわいい巾着袋もありました

ストール以外にも、かわいらしい草木染めの巾着1800 円を見つけました。全色集めて、いろんなものを詰めたくなりますよね。 月に一度、手織り体験ができるワークショップも行っているので、興味のある方はメールで気軽に問い合わせてみてください。

つばめ工房
ツバメコウボウ
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