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2015.03.20
雅の紅しだれ桜が幻想の世界を彩る「平安神宮」
春の「平安神宮」には、艶やかに紅しだれ桜が咲き誇っています。夜、ライトアップされた夜桜を観賞しながら生演奏の音楽を楽しめる「紅しだれコンサート」が今年も華やかに催されます。
京都総鎮守の社として崇められる「平安神宮」
神苑は京都を代表する「紅しだれ桜」の名所です
春限定「桜みくじ」と「紅しだれコンサート」へ

京都総鎮守の社として崇められる「平安神宮」

地下鉄東山駅の1番出口から徒歩10分ほどのところにある「平安神宮」は、平安京遷都1100年を記念して1895(明治28)年に創建されました。平安京遷都を行った京都で最初の天皇となる第50代桓武天皇と、最後の天皇となる第121代孝明天皇を祭神として祀り、京都総鎮守の社として親しまれています。 社殿の奥には四季折々に美しい花が咲く広大な神苑が広がり、春になると京都を代表する雅の桜「紅しだれ桜」の一大名所として多くの人びとでにぎわいます。

神苑は京都を代表する「紅しだれ桜」の名所です

神苑は紅しだれ桜が天を覆い隠すほどに咲きそろう圧巻の南神苑から始まります。さらに西神苑、中神苑へと進み、最後に大きな栖鳳池(せいほういけ)を中心とした東神苑に至ると、今度は池のほとりを桜の並木が彩ります。池を渡る橋殿(はしどの)から池越しに眺めると、まるで絵画のような美しい風景に出会うことができます。 風が吹くと紅しだれ桜の枝がゆらゆらと揺れて、のどかな春のひとときを感じさせてくれます。

春限定「桜みくじ」と「紅しだれコンサート」へ

春の桜シーズン限定(3月下旬~4月中頃)で登場するおみくじは、「桜みくじ」と書いて”はなみくじ”と読みます。桜色のおみくじには、“つぼみ”や“つぼみふくらむ”に始まり、“五分咲き”や“満開”など桜花にかけて運勢の良し悪しが書かれています。境内の結び木にすてきなご縁が結ばれるよう願って結わいましょう。 また、紅しだれ桜が満開を迎える頃、夜の神苑において毎年恒例の「紅しだれコンサート」が開催されます。冒頭の写真のように夕闇のなかライトアップされた艶やかな紅しだれ桜が栖鳳池に映り込み、さらに尚美館(しょうびかん)で奏でられる癒しの音楽が苑内に響き渡り、幻想の世界を創り出します。 〇平安神宮 紅しだれコンサート 2015 [開催日]4月9日(木)、10日(金)、11日(土)、12日(日)の4日間/雨天決行 [時間]18:15~21:00(最終入場は20:30) [演奏]1回目/18:40~19:20、2回目/19:50~20:30 ※1回目と2回目の入れ替えはありません。庭園内を散策しながら演奏をお楽しみいただきます。 [入場料]前売券1700円、当日券2000円 [問合せ]『平安神宮 紅しだれコンサート2015』事務局 (京都新聞COM営業部内 電話075-241-6170/平日10:00~17:00) http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/moyoosi/2015benishidare/ 数多ある京都の桜名所の中でも、ひときわ人びとの心をひきつけて止まない「平安神宮」は、まもなく境内全域が春色に包まれようとしています。

平安神宮
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