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2013.08.26
レトロな可愛さに胸キュン。竹久夢二美術館の「乙女のためのデザインワーク」展
根津にある「竹久夢二美術館」で開催中の「乙女のためのデザインワーク ~大正のレトロ&かわいいを発見!~」展では、乙女心を刺激するキュートなデザインの数々に出会えます。
今見ても新しい、モダンなデザインがズラリ
雑誌『新少女』ではおしゃれのアドバイスも
夢二おなじみの美人画ももちろんあります

今見ても新しい、モダンなデザインがズラリ

展覧会は、夢二が手掛けた千代紙、便箋、絵封筒の展示で幕開け。伝統的な文様を使ったものや植物をアールヌーヴォー風にあしらったものなど、モダンでキュートなデザインの作品が並びます。これらは彼が1914(大正3)年に日本橋に開店した「港屋絵草紙店」で実際に販売されていたもの。「港屋」は東京名所と言われるほどの人気店で、当時の少女や女学生がこぞって訪れていたんだとか。確かに100年近く前のものなのに全然古くなく、今みても新鮮。「実際にほしい!使いたい!」というものばかりです。ミュージアムショップでは、夢二デザインのブックカバー1050円~も販売されているので、おみやげにするものいいかもしれません。

雑誌『新少女』ではおしゃれのアドバイスも

続いて、雑誌『新少女』での仕事を紹介。夢二は1915(大正4)年に婦人之友社から創刊された雑誌『新少女』で編集局絵画主任を務め、この中でバッグやハンカチの図案や部屋のコーディネート方法などを積極的に紹介しました。当時の少女のたちにとって夢二は、おしゃれについてのアイデアをくれる素敵なアドバイザーだったようです。当時の少女たちの生活や文化を紹介する展示もあり、大正ロマンの時代の雰囲気を、肌で感じられる内容になっています。

夢二おなじみの美人画ももちろんあります

今回の展覧会は夢二のプロダクトデザインや雑誌の仕事の紹介が中心ですが、おなじみの美人画の展示もあります。実際に彼が出会った少女たちをモデルにした作品もあり、可憐な印象のものから、大人の女性のような妖艶な雰囲気の作品まで幅広く楽しめます。 9月29日(日)まで開催されているこの展覧会。現代の“かわいい”文化にも繋がる、100年前の乙女たちの世界を、ぜひ会場で体感してみてください。

竹久夢二美術館
たけひさゆめじびじゅつかん
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沼上歩美
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